2023年6月
新潟市秋葉区油噴出の調査/ヘアマット試験実施
秋葉区には、かつて産油量日本一を誇る新津油田がありました。
最盛期の大正時代には年間12万キロリットルの産油量を採掘。
しかし石油事業は次第に衰退し1996年には石油事業は完全に停止となりました。
現在も、一部当時使用されていた油の貯蔵庫や、油井戸が残ったままとなっています。
秋葉区では、令和3年頃から古い井戸からの油噴き出しや、地面からの油染み出しが発生し、
生活に影響が出たり、降雨量が多い日には油が信濃川へ流れることもあり、生態系への影響が懸念されています。
6月13日、現状把握とヘアマットの実用化に向けての打ち合わせのため、役所の方にご案内頂き、現地視察を行いました。
今回伺ったのは、令和3年に合計8.8万リットルの油を回収、処分を行った小口と朝日の2箇所。
かつて油採取場のあった小口では平成29年から石油噴出が発生。
現在坑井封鎖を行いつつ、オイルマット設置による油回収を実施しています。
朝日の沈砂池ではオイルフェンスで油流出を防ぐ対応を行なっています。
今回、朝日でヘアマット1枚あたり、石油何リットル吸着するか、また具体的な設置/回収方法の検証を行いました。
昨年(令和4年)頃から油の湧き出しは落ち着きを見せているものの、現在も場所の特定ができていない井戸含め600あるとされている油井戸の調査と封鎖作業、オイルマットを使用した回収作業を行っています。
いつ起こるか分からない地底から湧き出る石油の噴き出し。
根本解決は難しく、対応は長期化する見通しとの事です。
マターオブトラストでは、地元の皆さまにご協力いただき、髪の毛を集め、秋葉区へ継続して届けていく形を作っていきたいと考えています。
このプロジェクトを進めるにあたり新潟市近隣エリアにお住まいの美容師さん、ご協力頂ける方皆さまのご協力が必要です。ご協力頂ける方、情報をお待ちの方はこちらまで、ご連絡をお待ちしています。